大学入試の思ひ出

W稲田大政経学部入試当日の夕方、私は東海道線のグリーン車でお弁当のサンドイッチを食べていた。


当時、「データイムグリーン料金回数券」というものがありました。
オフピークにだけ使えるグリーン券で、距離に関係なく4枚つづり2000円とかなりお得なことから、横浜や東京に進出する機会の多かった母はよくグリーン車を愛用していました。
このため、試験は疲れるだろうしまだ日程は続くから、遠慮せずグリーン車を使いなさいと母親に言われてはいました。(とはいってもやはり恐れ多いので使ってなかった)

しかしながら、
この日、私はその「試験」を受けていません。

高田馬場駅を出た後、一度は試験会場に向かったものの、途中で引き返してしまいました。
前日、J智大から届いたシーズン初めての合格者発表、私の番号はありませんでした。
「このまま受けてもダメだろう、そもそも、身の程知らずだったかもしれない」
などとすっかり自信喪失していたのです。
立ち直れなかった私は、ぼんやりと山手線でオービットするのでした。


やがて追い打ちをかけたのが受験料とお弁当のこと。

受験するだけでも3万円(だった記憶)くらい、願書もタダじゃないし往復の交通費に証明写真にとこれまでにかなりのお金を出してもらっている。
3万円もあれば母親のボロボロでサビサビの自転車、新しいのが買えるのに、、
合格の可能性をどうこう言う前に、心がけとしてどうなんだろう。
これほど期待を裏切る情けない行為があるだろうか。

もはや手遅れですが、目が覚めました。

目が覚めた私にとって、母親の持たせてくれたお弁当のサンドイッチには心が痛みました。

「どこで食べようか。。」

私は今回初めてグリーン車で帰ることにしました。
その際、
・試験は全力を尽くしたこと
・そのため疲れ切ったので今回は言いつけどおりグリーン車に乗ってみたこと
・学内の様子を実際に見ていないので、これまでに受けた学校の様子を代用すること
など、後で必要になりそうなポイントをもとにストーリーを作り上げました。

今回についてはやむを得ないので虚像、明日からは実像をもって期待にこたえることとしました。

時間を調整して東海道線へ。

私は母親の作るサンドイッチが大好きで、入試期間中のお弁当はすっとサンドイッチにしてもらっていました。
玉子サンドとハムサンド、たまにカツサンド。
今回はそのカツサンドも入っています。
朝揚げたヒレカツ、、、ここで、私は不覚にも泣いてしまいました。


帰宅後、母親が「どうだった?」などと聞く前にストーリーを披露しました。
(今となっては、私の態度でばれていたのかもしれない、と思っています。)

2日後の商学部と国公立は心を入れ替えて真面目に受験。


結局、そのW稲田大に行くこともなかったし、更に、進学先というのは「学歴」の更にそのまた一部でしかありません。
ただ少なくとも、結果の組み合わせによっては私の「敵前逃亡」が一生ものの禍根を残した可能性もあったかと思います。

それを救ったのは母のサンドイッチ。
お母さん、有難うございました。
お墓参りできなくてごめんなさい。

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